競馬の勝ち組の考え方
競馬で勝つためには何が重要だと思いますか?
結論から言いますと、競馬に勝つために必要なのは、とにかくまずは回収率を100%以上にすることです。
競馬の勝ち組は例外なくこのことを達成しています。
「的中率も重視すべき」という声も耳にするかもしれませんが、いったん的中率は無視しましょう。
「投資した総金額よりも払い戻し総額が大きい」、ということが最初の大目標です。
このように、的中率よりも回収率が大事であると話すと「いや、そんなことはわかってる」と言われることがよくあります。
しかし、周りの競馬ファンを見ていると的中率に引き寄せられる人が多いと感じます。
あなたも何となく周りの「昨日のレース当てていくら儲かったよ!」という話に反応していませんか?
あるいは、ネットでついつい「○○記念、本線で馬連2,500円的中!」などの記事に目が向いてしまいませんか?
試しに、以下の事例を考えてみます。
あなたは、A君とB君の2人とG1レースは必ず見に行っているとします。
A君とB君は自分の決めたルールに従い、各レースで本命馬を1頭選びます。
それぞれの2015年の推奨馬は、以下の通りでした。
2015年のG1レースの結果、少しでも覚えているならちょっと考えてみてください。
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それでは、それぞれの本命馬の着順を示しておきます。
A君は1発目のフェブラリーSを当てた後はしばらく不調でしたが、秋は抜群の成績。
スプリンターズSから複勝7連続的中など、好調の波に乗ります。
結局トータルで7勝、2着3回、3着3回となかなかの結果でした。
続けてB君ですが、こちらは穴狙いなのか2桁着順のオンパレード。
勝ったのはラブリーデイの宝塚記念と、マリアライトのエリザベス女王杯のみです。
トータルでは2勝、2着1回、3着2回と22レースのうち複勝圏内は5回だけでした。
さて、もう一度聞きますが、あなたはどちらの予想に乗りますか?
わざわざこんな質問をするということは、B君が正解でしょうか?笑
実はその通りで、B君に乗った方が少なくとも単勝回収率では上でした。
具体的にはA君の単勝回収率は95%、B君は134%となります。
(均等買いでの結果です)
さて、ではこの結果を受け、2016年以降はどっちに乗りますか?
この質問にはA君を選びたくなる人も多いのではないでしょうか。
2015年の回収率は、B君の方が良かったにも関わらずです。
「的中率に引き寄せられる人が多い」と私が冒頭で言ったのも頷けませんか?
さて、ここでA君とB君のそれぞれのルールを公表しておきます。
実はA君は1番人気、B君は6番人気の馬を選んだだけでした。
これを聞いた上で改めて2016年以降はどちらを選びますか?
このルールを聞いてしまったら、どちらも選ばないのが普通だと思います。
回収率が100%を超えていたB君の結果も、なかなか素晴らしいように見えたA君の成績も、「たまたま」に過ぎなかったわけです。
それでは、もし2016年もA君やB君に乗っていたら、どのような結果になっていたと思いますか?
それぞれ引き続き、単勝1番人気、6番人気を推奨していたとすると、推奨馬と着順は次の通りとなりました。
A君の推奨馬は8勝、2着5回、3着2回と相変わらず安定した成績です。
一方のB君の推奨馬は11月まで1度も勝てませんでしたが、12月に2回勝ってトータルでは2勝、2着なし、3着5回という相変わらず一見パッとしない結果となりました。
では、単勝回収率はどうだったかというと、A君は96%、B君は137%とまたしても2015年と同じような結果となりました。
ただ、この結果を見ても、どちらかと言えばやっぱりA君の予想の方が信頼できそうと思う人は多いのではないかと思います。
それだけ的中率に惹かれてしまうということですね。
あなたはいかがでしたか?
なお、この結果を見て「G1では単勝6番人気を買えば勝てる」とか「G1の単勝1番人気はなかかな成績が良い」などとは考えないでくださいね。
これを馬券術の検証結果とするにはデータ数がまったく足りませんから。
ただ、世の中にはこの程度のデータ数で馬券術としてしまうような情報商材なども数多くあります。
おそらく信じてしまう人がたくさんいるからそんなものが売れてしまうんでしょうね。
あなたがもし「G1では単勝6番人気を狙おう」と少しでも思ったのだとしたら、騙されないよう気をつけてくださいね。笑
ではまた!
なお、メルマガではこのような競馬で勝つための考え方についても説明しています。
ご興味のある方は以下のページをご覧下さい!
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