【2017年天皇賞(春)】逃げ馬&展開予想と全馬の期待回収率
さあ、春のG1もいよいよ中盤戦。
明日4月30日から6月4日の安田記念まで、6週連続でG1です。
競馬ファンとしてはとても楽しみな1か月半ですが、情報発信者としては寝不足が続く期間でもあります。笑
そして明日はその中でも個人的にはダービーと並んで1番楽しみなレース。
ダービーは毎年競馬場であのお祭り騒ぎの雰囲気にまみれるのが好きなのですが、今年の天皇賞は「最強馬2頭のどちらが勝つのか」という純粋なスポーツとしての楽しみがあります。
そして一般的なスポーツと違って、そんな最強同士の対決に他の馬がヒョイと割って入る可能性もあり、そんな馬券的にオイシイ馬を予想するのも醍醐味だったりします。
そんな天皇賞(春)の逃げ馬・展開予想と、そしてまだ開発途中ですが新指数を使った各馬の期待値予想を書いてみたいと思います。
2017年天皇賞(春)の逃げ馬・展開予想
さて、まずはいつものように逃げ馬と展開の予想からです。
いくら新指数を開発したと言っても私の馬券の基本は「逃げ馬」にありますので、これだけはしばらく続けたいと思います。
2017年天皇賞(春)の逃げ指数は以下の通りとなりました。
逃げ指数というのは私が独自に算出しているもので、数値が高いほど逃げる確率が高い(となることを目指している)と考えて下さい。
指数1位はヤマカツライデン、やや離れての2位がキタサンブラック、その後またやや離れてラブラドライトとタマモベストプレイが続きます。
指数の並びを見る限りは隊列はすんなり決まりそうです。
ヤマカツライデンが単騎で逃げ、キタサンブラックはそれに競ることなく2番手で自分のペースで走り、あとはその後ろに先行勢が続くと。
ヤマカツライデンが飛ばす可能性はありますが、これを追わなければ実質的にはスローペースとなると思います。
もしキタサンブラックが圧倒的な1番人気であればこれに併せて潰しに行く馬がいることも考えられるのですが、今回はサトノダイヤモンドとの2強対決。
有馬記念ときのようにサトノ陣営のチームプレーも期待できないとあってはキタサンブラックは自由なペースで走れるのではないかと思います。
2017年天皇賞(春) 各馬の期待回収率
さて、先日からお伝えしている新指数の開発ですが、だいぶレース予想で使える形に近づいてきました。
計算に使用している式は30程度でここからまだまだ増やす予定はあるものの、徐々に1つずつの要因の影響度が小さくなり、安定してきました。
指数値は「期待回収率」を表すように算出しているのですが、過去レースにおけるシミュレーション結果は以下の通りとなっています。
(2011年以降のレースを対象)
1番左が指数値で、範囲が広いので10ずつにまとめてみました(1番上が19以下、そのあとが指数20台、30台…と続きます)。
ご覧の通り、100以上の指数値は単勝回収率が100%を上回っています。
逆に100を下回る馬は数字が小さくなるにしたがって回収率が低くなっていることがわかると思います。
まだきれいな階段状になっていないのが今後の改良余地そのものなのですが、それでも十分予想の参考にはなるのではないかと思います。
さて、上記を踏まえたうえで、2017年天皇賞(春)の指数値の算出結果は以下の通りとなりました。
「期待回収率」という欄が指数値です。
最初は「たいのすけ指数」などとベタな名前を付けようかと思いましたが(笑)、目指しているのは回収率の期待値を算出することなので、その意味も込めてそのまま「期待回収率」として表示することにしました。
注目のキタサンブラックとサトノダイヤモンドですが、大きく差が付きましたね。
ただ、現在の指数算出の過程では「1番人気」を低く評価するようにしているので、この2頭の人気が入れ替わるだけで点差は縮まってしまいます。
本来なら人気順ではなくオッズで条件付けをするべきなのかもしれませんが、「1番人気」という特殊性がレース結果に及ぼすことも多いため、この辺は今後の検討課題だと考えています。
ただ、この2頭を比べた場合は展開を考慮してみても、やはりキタサンブラックが優位ではないかと考えています。
個人的にはサトノダイヤモンドの方が好きなのでサトノダイヤモンドを応援したいところなのですが、きっと世の中にはそういう人が多く、その点でも期待値で見ればキタサンブラックの方がオイシイかもしれません。笑
さて、この2頭に限らずに回収率から見て買うべき馬は、期待値が高い順にレインボーライン、キタサンブラック、シュヴァルグラン、ゴールドアクター、ヤマカツライデンの5頭ということになります。
この指数は単勝を前提に算出しているので、単勝あるいは馬単、3連単の頭として買う際にはぜひご参考にしてください。
(連複馬券についても今後考えていきますが、まずは指数の完成が先なのでしばらくお待ちください)
ちなみに、表の一番右に「期待勝率」を表示しているのですが、これは単純に期待回収率をオッズで割ったものです。
期待回収率と単勝オッズがわかれば、おのずと単勝的中率(=勝率)がわかるわけですから、それを記載しただけです。
この期待勝率が全馬合計で100%にならないのは、現時点での指数の不完全さだと思ってもらって構いません。
(現時点でも強引にこれを100にするように計算することはできますが、本質的には意味がないのでやりません)
さて、なぜこの期待勝率をあえて載せたかというと、期待回収率だけ見て「え、サトノダイヤモンドよりもレインボーラインの方が勝つ確率が高いの!?」などと勘違いしてしまう人がたくさん出てきてしまうと思ったからです。
回収率というものをあまり意識していないか、あるいは頭ではわかっているつもりでいてもどことなく「期待回収率が高い=勝つ確率がかなり高い」とイメージしてしまう人は多いと思います。
そのような状態では長期的に勝つことはできませんので、せめてこのブログの読者には認識してほしいという思いも込めています。
例えば上の表の通り、レインボーラインの期待回収率はサトノダイヤモンドよりも約50%も高いわけですが、期待勝率はサトノダイヤモンドの方が4倍以上も高くなっています。
つまり勝つ確率はサトノダイヤモンドの方が高いわけです。
そもそもレインボーラインの期待勝率が6.3%ということは、このような馬に10回賭けても勝つのは1回以下ということです。
それでも長期的には儲かる一方で、サトノダイヤモンドのような馬は4回に1回以上は勝つにも関わらず長期的には回収率は平均値の80%にも届かないわけです。
(別にサトノダイヤモンドが常に儲からないと言っているわけではなく、「今回のレースの条件下では」という前提であることにも注意してください)
他の予想家の配信掲示板などを見てると、例えばこれでもしサトノダイヤモンドが勝った時に購読者が「何だよ、期待値が低いから買わなかったのに勝っちゃったじゃないか。ふざけるな。」とコメントするような光景をよく見かけます。
しかし、残念ながらこのコメントは2つの勘違いをしていますので、横から以下のような指摘してあげたくなります。
「サトノダイヤモンドは期待回収率が低いものの期待勝率は2番目に高いため、勝っても何の不思議でもない」
「それでも長期的に見たら買わないのが正解なので、不満に思う必要はない」
それでもお金をもらっているためか予想家の方は平謝りだったりしますが、そこは強気に正しい主張をしてあげることが購買者のためだと思うんですよね。
私も長く情報発信してきてこの「回収率」に対する理解が足りない人が圧倒的に多いと感じているため、このブログでもこれからたびたび書いていこうと思います。
集中的に学びたい方は、無料ですのでメルマガに登録してみて下さい。
http://morimin.com/lp/nigeuma/
では、また後日、レース回顧したいと思います。
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