卍氏著「1億5000万円稼いだ男が明かす 競馬の勝ち方」のレビュー・感想

昨年以来、自信の自動投票の得点式に使うそうな書籍をたくさん読んできました。

せっかくなので、今年はそれらのレビューを書いていきます。

自分のオリジナルの分析結果だけでなく、先人たちの残してくれた情報をお伝えすることもきっと価値のあることだと思いますので。

今年の1発目のレビューはこの本、卍氏が書いた「1億5000万円稼いだ男が明かす 競馬の勝ち方」です。

「1億5000万円稼いだ男が明かす 競馬の勝ち方」の概要

この本の著者の卍氏は、いわゆる「外れ馬券裁判」の当人です。

3年間で合計28億7000万円を投じて30億1千万円の払い戻しを受けるという稼ぎ方をして話題になった人ですね。

詳しくは以前書いた、前著のレビュー記事をご覧ください。
「馬券裁判 競馬で1億5000万円儲けた予想法の真実」 書籍レビュー 私に新たなスタートを切らせてくれた本

卍氏がどうやって億を稼いだかの方法は前著で語られていましたが、今回の本はそれと何が違うのかについてを中心にお伝えいたします。

 

「1億5000万円稼いだ男が明かす 競馬の勝ち方」は以下の4つの章で構成されています。

  1. 馬券で儲けるための考え方
  2. 押さえておくべき競馬の本質
  3. 予想ファクターの取扱方法
  4. 投資競馬を実践する買い方

このうち1章と4章については前著の内容を読めば十分です。

もちろん多少は違う書き方をしている内容はありますが、特に新しく知る情報はありませんでした。

逆に2章と3章はかなり参考になりました。

2章ではそれぞれの券種ごとの特徴、3章では各ファクターの例が紹介されています。

前著を読んで、「45項目のファクターっ何だろう?」と思った人や、実際に馬王Zなどを使ってデータ分析をしている人には使える内容は1つはあるはずです。

実際私はこれによって自身の得点式を改善できましたので、それだけでこの本を買った分のお釣りは来ています。

 

反対に、前著を読んでもあまり参考になる部分がなかった人や、データを駆使しての予想を好まない人にはこの本は合わないと思います

また、長期的に投資として競馬で稼いでいくためのヒントはたくさん詰まってるとは言え、回収率を100%超にする馬券術が書かれているわけではありませんので、「来週の競馬から勝ちたい」など即効性を求める人にも向きません

 

私が特に参考になった点

私が特に参考になったのは「各馬券の特徴」と「コースファクターの考え方」です。

それぞれ2章と3章に記載されています。

各馬券の特徴

まず各馬券の特徴ですが、あなたは以下のようなことをご存じでしょうか。

  • 馬単で、人気馬の1着付けと2着付けではどちらが過剰人気になりやすいか
  • 3連単で、人気馬と人気薄馬では1着付けの回収率が悪いのはどちらか
  • ワイドで回収率が高くなるのは単勝何番人気の馬を絡めた時か

このようなことを知っておくと、馬券を買う際にどの券種を選ぶのかの参考になると思います。

コースファクターの考え方

私自身も様々なファクターを得点式に変えて自動投票を行っていますが、コースについては式に組み込んでいませんでした。

というのも競馬場までならまだしも、「東京1600m芝」などまで細かく分類してしまうと、サンプル数が少なくなり過ぎて意味のあるデータ分析ができないからです。

この本ではその解決策が示されており、大いに参考になりました。

この他、まだ細かくファクターを分析したことのない人は、貴重な情報がたくさん得られると思います。

 

長期的に資金を増やしたいと思っている人には手に取ってほしい本

この本を読んでも具体的な答えは書いてありませんが、データを使って長期的に稼ぐためのヒントはたくさん書いてあります。

回収率を100%以上にするために書かれた本は数多くありますし、その一部には実効性もあると思いますが、回収率100%を超える方法を見つけただけでは資金を大きく増やすことはできません。

 

競馬で億を稼ぐためには卍氏のような方法しかないと思っています。

それを本人が解説してくれているのですから、長期で資金を増やしたいと考えている人にはおススメの一冊だと思います。

 

なお、この本には回収率を上げるためのファクターとして「脚質」が登場しますが、脚質の中で圧倒的に有利なのは「逃げ」です。

逃げ馬を予想に組み入れるだけで馬券収支が改善することは間違いありません。

ぜひこちらのページを読んで、その優秀な成績を確認してください。

コメントを残す

このページの先頭へ