TARO著「回収率を上げる競馬脳の作り方」のレビュー・感想
これまでは私がおススメする少し古い本の紹介が多かったですが、たまには新しい本も紹介しておきます。
「まぐまぐ」の有料メルマガ・ギャンブル部門の読者数1位を誇るTARO氏が書いた「回収率を上げる競馬脳の作り方」です。
私の場合、回収率を1%でも上げられるのであれば例え1万円でも「安い本」だと考えますが、そのような考え方ではない人でも手に取りやすい価格だと思います。
で、肝心の内容ですが、根本的に「競馬で稼ぐ」ということに対する考え方が私と著者では違うこともあって、すんなりと受け入れられない部分はいくつかありました。
しかし、回収率を上げるために得るものはありましたので、読んでよかったと思います。
著者のTARO氏と私の目指すところの違い
著者のTARO氏は「競馬で儲けてお小遣いがプラスになれば良い」というような考え方をしていますが(そういう風に読み取りましたが)、私が目指しているところは複利で資金を増やして一財産築くことです。
このような考え方の違いが背景にあるのですが、この本で多くのページを割いている「馬券の選び方」は、レースごとに狙い馬やオッズによって馬券を選択していかなければならず、なるべく機械的に多くのレースに投資したい私には向きません。
そもそも私は回収率100%を超えるには単勝と馬連があれば十分だと考えていますが、その考えを改めるほどの内容もこの本にはありませんでした。
しかし、ある章で回収率を上げることに直結する部分があった(もっと具体的に言えば、私が自動投票で使用している馬王Zの式を改善できる内容があった)ため、この本を読んだことは私にとって確実にプラスでした。
回収率向上に直結した内容
実際に役に立ったのは、第2章「競馬の基礎脳 勝つために絶対に覚えておくべき7つの法則」のうちの2つです。
- 法則2:勝利の方程式「シゲル・マイネル・ミルファーム」
- 法則4:騎手は”乗る機械”と考える
まず法則2についてですが、人気になりやすい馬主となりにくい馬主がいるというのはこれまで考えてこなかった盲点でした。
自分で調べてみると、データ数はやや不足するものの、確かに一部の馬主にはその傾向が見られたので、すぐに取り入れることにしました。
続いて法則4のデムーロ騎手、ルメール騎手の分析は参考になりました。
言われてみると確かに、と思える部分もあったのでこちらもデータで確認し、使えそうな部分を式に変えて取り入れています。
また、騎手についてはこれまで「データ数が少ない」「同じ騎手でも年齢を経ると傾向が変わる」などの理由からあまりデータを信用していませんでしたが、「自分がレースを見て感じた騎手の癖とデータ傾向が一致するのであれば、利用するのもアリだな」とこの本を読んで考えるようになりました。
このブログの本来のテーマである逃げ馬の研究においても、騎手というのは欠かせない要素だと思いますので、今後時間をかけて勉強していきたいと思います。
以上、紹介した2つの法則はぜひ読んでほしいのですが、他の部分についてはこれまで紹介した以下の2冊を読んだ方が得るものが大きいと思います(リンクをクリックするとレビュー記事へ飛びます)。
この2冊を読んだ上で、さらに回収率を上げたいのであれば、私のメルマガもぜひ読んでみてください。
では、また!
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