小倉の馬券師T著「勝ちたい奴は休み明けを買え!」のレビュー・感想

今回は私が今のデータ分析で行う上で大きく影響を受けた本を紹介します。

2年以上前に書かれた本ですが、過去データを使ってレース予想を行う人にはぜひ今でも読んでほしい内容です。

 

「勝ちたい奴は休み明けを買え!」の概要

この本は「休み明け」をテーマに、データによって競馬で勝つために重要な様々なことを説明してくれています。

この本を読むことで休み明けについて詳しくなることはもちろんですが、データ分析ではどのような点に着目すればいいのかということを理解できるようになります。

競馬で回収率を上げるためには勝ちそうな馬ではなく過小評価されている馬を狙うことが重要だということは、私もこのブログでよく述べていることですが、この本を一冊読めばそれらのことがスッと腹落ちすると思います。

というか、過小評価されている馬を狙うということを理解できないままでは、長期的に馬券で稼ぐことは難しいと思います。

「そんなの理解できてるよ」という人でも、たいていはレース予想を聞いてみると「どの馬が最も馬券に絡みそうか」ということを考えています。

少しでも身に覚えがあるのであれば「過小評価されている馬を狙う」ということをもう一度見直してみることをおすすめします。

 

この本ではそのような考え方の部分だけでなく、実際に過小評価されている馬の例をデータで詳しく説明してくれています。

つまり「このような馬は回収率が高い」という答えを教えてくれているわけです。

例えば、休み明けで馬体重が20kg以上増加していた馬は単勝回収率が100%を超えます。

このように回収率が100%を超えるものはもちろんですが、他にも90%程度の好回収率を満たす条件や、反対に70%以下になるような負の条件も多くの事例を挙げて教えてくれているので、これらを組み合わせればトータルの回収率が向上するのは間違いないはずです。

 

この本が私のデータ分析の精度を大きく上げた理由

上の概要で述べたようなことは私はもともとも理解はしていました。

なので、冒頭で「私がこの本に大きく影響を受けた」という理由は別にあります。

私はこの本を読んでデータ分析の精度を大きく上げることができたのですが、それは単勝オッズ20倍以下のデータに絞るということをしたおかげです。

なぜそのような絞り込みをする必要があるのかの説明はこの本に譲りますが、単勝20倍以下に絞ることによって、誤ったデータに騙されることがかなり減りました。

特に私の投資法では、オッズが低い馬の投資額が大きくなる傾向にあるのですが、そうすると低いオッズの馬への投資結果が全体成績を左右します。

その点、低いオッズに絞って分析するということは私にとってフィットしたものでした。

なお、「単勝20倍以下に絞って分析するということは、穴馬は狙わないのか」と思うかもしれませんが、そんなことは全くありません。

単勝20倍以下で分析した結果、例えば「馬体重は重い方が成績が良い」という傾向が見られた場合には、それは穴馬にも当てはまるケースが多いのでそのまま利用すれば良いのです。

あくまでも分析の時に穴馬の成績による回収率のブレを少なくするために、オッズでの絞り込みを行うわけです。

 

また、データ分析の時にどれくらいのデータ量が必要なのか、という判断基準を知るのにもこの本は参考になりました。

私もさすがに分析のためのデータ数が100件で足りるとは思っていませんでしたが、では何件必要なのか?と聞かれても、以前は根拠を持った答えは出せませんでした。

しかし、この本を読んで「最低これくらいは必要」という明確な基準が持てたことは、とても大きなプラスだったと思います。

あなたも分析に必要なデータ数を知っていれば、各種の過去データの分析結果を見た時に、「データ数が少ないからこんなの当てにならない」とバッサリと切り捨てることができるようになると思います。

 

この本を利用する際の注意点

以上、少し古い本ながら、私のデータとの向き合い方に大きく影響を与えた本だったので紹介いたしました。

一点注意点ですが、この中で紹介されているデータの中には現在では有効でないものもあります。

なので、改めて自分で調べてから馬券を購入して下さい。

例えば「キングカメハメハ産駒」はこの本では回収率が高い種牡馬として紹介されていますが、今やキンカメ産駒の優秀さは広く知れ渡ってしまったため、回収率は落ちています。

逆に言えば、今でも優秀な回収率を誇るデータであれば今後も長い間使える可能性が高いので、「長期的に有効なデータだけを選ぶことができる」とも言えます。

これは発行から時間が経った書籍を買うメリットですよね。

新刊の書籍に掲載されているデータ分析はその時点でのたまたま良い結果だけを載せている可能性もありますが、発刊から2年が過ぎても有効であれば本当に使えるデータである可能性が高いので。

また、休み明けについては「外厩」が流行ってきたことにより、データの内容も変わりつつありますが、この本では休み明けに関わらずデータ分析で重要なたくさんのことが学べますので、ぜひ一度手に取ってみてください。

ただ、データを一切使わないアナログ予想の方を行っている方には、この本は役に立たないと思いますのでご注意ください。

 

さて、この本のおかげで私のデータ分析の精度は高くなったわけですが、その分析結果の数々を無料メルマガで配信しています。

なぜわざわざ無料で配信するのかという理由なども説明していますので、ぜひ一度こちらのページをご覧ください。

 

では、また!

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